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大型わんこ
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懐かしい昔の記憶に浸っていれば駅の近くのカフェに辿り着いていた。
早川の突然の甘いもの食べたい宣言からここには良く来ていたので来なれた店だ。
「京ちんは期間限定のパフェでいいでしょ?俺はーこれとこれ。」
いやいや、貴方二つもパフェ食べるんですか。てか毎度思うんですけど貴方お菓子と甘いもの以外になんかちゃん食べてるんですか。つーかどんな胃袋してんだよこえーよ。
注文をして数分後パフェ3つが運ばれてきた。目の前に置かれた新作の期間限定のパフェを目にすれば自然と口元が緩んでしまう、俺は早川に負けず劣らずの甘党だ。こいつよりは重症じゃないがな。
「京ちん一口」
俺の返答を聞く前に俺のパフェに向かってスプーンを運ぶ。パフェを口にすればうまい、と。にへらーっと笑う早川。
視線を窓ガラスの外に移せばあっそ、とだけ呟いた。
こっちに転校手続きをしに一度学校を訪れた時、約三年振りに目にした早川は昔の面影もあったが、俺の知ってる
まだ幼さが残る可愛らしさはどこにも無くなっていて、なんか男に成長した早川だった。
眠そうにけだるそうにしながら歩き、一切周りに目を向けようとしない早川にはどこか近寄りがたい部分はあったかもしれない、どこか距離というか、壁というか。そんなものを感じては話しかけられなかった。
だが、転校初日どこから情報を得たのか知らないがクラスで自己紹介をしていた時勢い良く教室の扉が開いた。扉壊れるんじゃないかと思ったね。
クラス全員と、先生と、そして俺が扉の先に視線を移せばそこには息を切らした早川が居て。
「…京ちん。」
息を整えるでもなく、周りに目を向けるでもなくただ真っ直ぐに俺を見つめ声にならないような声で呟けばずんずんと近付いてくる巨人。
間近に見る早川はでかいのなんのって!もうお前目立ちすぎだから!つーか自己紹介中だから!なに自分の世界に入っちゃってんの!きもい!やだなにこの子コワイ!
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