アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
一方通行の気持ち 1
-
「ハッピーバースデェー!」
玄関を開けた直後に聞こえたお祝いの言葉と満面の笑みだった。
俺は無言で扉を閉めた...
気のせい。
何も見て無い。
と言い聞かせた俺は 『杉原 竜』
ドンドンドンドン
「ちょっ、りゅうー!お祝いに来たんだよー!?
開けてよ~、ねぇ? りゅうー!」
気にせずに2階の自分の部屋に向かった。
「はぁー…」
大きな溜め息の原因は、
さっきの友人 『大澤 春斗』
実は俺は春斗のことが好きだ、恋愛感情として。
春斗も好きと、言ってくれるがそれはLOVEではなく、LIKEの意味。
わかっていたことなのに、改めて考えると悲しくなってしまう…
「いつから、こんなに春斗のこと好きになってたのかな」
先ほど見た春斗の満面の笑み。
誕生日を祝られて、言葉をくれて本当に嬉しいかった。
でも
それだけで充分だ
これ以上甘えたら
「一緒にいれなくなる…」
視界が歪んみ、目から雫が落ちた。
俺は泣いていることに気がついた
はぁー
これで今日何度目かわからない溜め息が自然と出てきてしまった。
…ぅー
りゅうー
りゅうー!
「え? ここ2階だぞ…」
玄関にいるはずの春斗の声が2階の俺の部屋まで聞こえてくる。
「どんだけでかい声なんだよ」
俺は春斗を渋々だが、家に入れることを決心した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 15