アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
新入部員
-
黒子side
その日の部活
彼が入部してきました
そうです
今日僕たちのクラスに来た´彼´です
ミーティングの最後に赤司くんは僕の異変など気づかないまま、彼を呼びました
「黒宮、来い」
「はい!」
彼は、桃井さんの隣を離れ、赤司くんの隣に立ち、彼の自己紹介が始まりました
「黒宮 要です
前の学校でもバスケ部に入ってました
宜しくお願いします」
パチパチパチパチパチパチ
彼の自己紹介が終わると同時に鳴り響く握手
何だ、朝の出来ことはただの『 偶然』か
安堵のため息を履いた瞬間、いきなり凍りつくような空気が僕を包む
そして、
――パリン――
朝より鮮明に響く音
それは朝の自己紹介の時よりも違和感を覚え、恐怖が僕を包み込んだ
周囲は僕自身の中で、何か音を立てて割れた音なんて気付くことはなく、未だに体育館中に鳴り響く拍手の音
パリンと割る音は、拍手の音に消えることはなかった
その音は儚くそして、懐かしく感じる音で…
一つの違和感を残し、彼は桃井さんの隣に戻った
それと同時に、僕の中で更に胸騒ぎがした
懐かしいような、でも思い出してはいけないような……
その割れた理由を知るのは、もっと後――。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 96