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僕が壊れた日
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黒子side
黒宮くんの悲鳴で一斉にキセキの世代の皆さんが僕達がいる体育館裏まで来た
「何があった?!
えっ・・・・・・テツヤ??」
第一声は赤司くんだった
彼らは僕の姿を見て驚いていた
それもそうだ、表向きでは彼・・・
´黒宮要´を傷付けたのは僕なのだから……
そして、黒宮くんは全て思い通りのようにキセキの皆さんに近づいた
「黒子がいきなり僕にカッター向けてきてそれで、それで……………………」
彼はわざと震えていた
それもそうでしょう
彼は、´悪役´でもあり´被害者´という二つの役がある
彼らキセキの世代は一斉に僕を見つめた
まるで、´お前はやってないだろう´と訴えた目で…………
お願い
僕を信じないで・・・
その視線も、
やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ
君達を守るって決心したのに揺らいでしまう
心を冷たくしなきゃ・・・・・・
その為に僕は『悪役』になります
もう、引き下がれないですしね……
もう戻れない────
「本当にお前がやったのか?」
「ふふ、本当ですよ
彼が嫌いだったからしたまでのことです
これを見たらすぐわかるでしょ
アハハハハハハハ」
僕は狂ったように笑った
彼らはそんな僕を、驚いた目をしたが彼らは僕を見つめた
そして彼らは思った通り、黒宮要の方を信じた
長く一緒にいる僕ではなく、たった1ヶ月で知り合った彼を信じた
いや、僕がそうさせたんですね
それでいいんです
「黒子、あんた最低っすね
見損なったッスよ」
「テツ、お前はもう俺の相棒じゃねぇ」
「お前を信じた俺が馬鹿だったのだよ」
「黒子、さいてー
ひねり潰すよ?」
「黒子、お前は強制退部だ」
彼らは僕に冷たく告げ、黒宮要を囲いながら僕を置き去りにしていった
よかった
いいんですよ、それで・・・
「ハハハ、僕って本当バカですね
けど、彼らを守るにはこれしかなかったんですよね
だから、仕方ないです
彼らが無事であれば・・・」
何故かわからない
突然、涙が頬を伝った
何度拭いても、また溢れてくる
それ程、彼ら────
キセキの世代は僕にとってかけがえのない人達だったという事を思い知らされた
そして、僕はまだ録音中のボイスレコーダーを取り出し停止ボタンを押して、再びポケットの中にしまった
この時、既にもう一人の僕が目覚めかけていたのだった────。
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