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幼馴染み
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花宮side
そう´あいつら´
今吉さん、玲央、和成、千尋、辰也。
1人は訳あって今はいないが、あいつ以外が揃ってた
「真!!!!!」
一斉に5人が俺の名前を呼ぶ
俺のメールを見てすぐ来たのだろう
皆の息が荒かった
「ここは病院だ、静かにしろ。
テツヤならまだ寝てる
今日の夕方、屋上から飛び降りた
さっき、手術は無事に終わって奇跡的に致命傷はない
ただ、
・・・・・・っ、いつ目覚めるかわかんない」
あいつらはホッとしていた反面、最後の言葉で皆は震えていた
その瞬間、部屋の空気は凍りついた
俺は最後の言葉を言うのを躊躇いながら、こいつらに告げる
周りは俺同様、信じ難いかのように震え、青ざめてた
重い沈黙の中、沈黙を壊したのは今吉さんだった
「また、『アイツ』がこの世に現れたんか?」
今吉さんが指してるのは『アイツ』のことだろう…
テツヤを貶めた『黒宮要』
「あぁ
あいつのせいでまたテツヤは居場所をなくした
一体何回繰り返せばこの未来はなくなるんだろうな・・・」
「...この未来は生まれ変わるごとに同じ気持ちをしなくちゃいけねーのかよ
どうして……、テツヤが何度も苦しまないといけないんだ!!」
千尋は今まで起こった事を、怒りを言葉と化にして放った
「てっちゃんが苦しむ姿なんて私はもう見たくないわ
もう、こんなにボロボロじゃない・・・・・・
こんな世界、不公平よ」
玲央はテツヤの近くに寄り、涙を流しながら俺が握ってない方の腕に近づき、テツヤの手を握った
他の奴らも、玲央に続きテツヤの周りに集まった
「てっちゃんが、『あのこと』を思い出せないのは――さんがいるからだけど、今の状態じゃいつ思い出してもおかしくないよ
その前に、俺達は早く『アイツ』を止めなくちゃ……
じゃないと、あの未来を繰り返すことになっちゃうよ・・・・・・!!」
和也は精神的に来たんだろう、怒鳴った声を出した
「和成、それはお前だけじゃない
ここにいるみんなが思ってることだ・・・」
和成は我に返った
「わり・・・
俺、今のままだとコントロール出来ねーみてー
外の空気吸ってくるわ」
フラフラしながら、和也はテツヤの病室を後にした
和成が心配だったのだろうか
「和成が心配だから様子を見てくるよ
……今の彼は精神状態が安定してない」
そう告げ、辰也は和成の後を追った
病室に残されたのは、俺、今吉さん、玲央、黛、そして眠っているテツヤだった
俺たちは、ただテツヤが目覚めるのを待っていた────。
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