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もう、昼か……時間が過ぎてるのって早いんだな……
「おーい!亜季!昼一緒に食べよーぜー!」
そう、いつものように潤が誘ってくれた。
「ん、いいよー」
はぁ、葉山は彼女と食べるのかな?
「亜季お前最近、全然元気ないよなー」
「そうかな?」
「そうだってー!」
「んー、そんなつもりはないけどなー」
やっぱ潤がとはずっといるからバレちゃうのかな…
「ってことで!亜季が元気出るようにさ、今日昼食は外で食べよ?」
「えーめんどくさーい」
「えぇーいいじゃんいいじゃん!ね?お・ね・が・い~!」
「はいはい、行く行くー」
潤に気をつかわせてしまったかな……
ごめん。潤。
俺がこんなやつだから……
そう潤に罪悪感を感じつつ廊下を2人で歩いていると
「あ、亜季ーあれ、凪じゃね?」
え?葉山…?その言葉にすぐに反応してしまう僕はどうかしてるだろうか。
「あ、本当だ。」
「なぁーあれって凪の彼女だよなー」
そう言った潤の言葉で気づいた。
葉山の隣には小柄で可愛らしくて、肩より長めの栗色の髪をした子がいた。
「これから一緒に昼でも食べるんじゃねぇーの?」
自分でそう言いながらも少し傷つく…
「いいよなー凪ってーモテモテで可愛い彼女いてさーしかも、頭いいし運動できるって完全に嫌味じゃん!!羨ましいー!!!」
「まぁ、潤はあれだよね、運動できるのと元気なのしか取り得ないもんねw」
「ひどっ!亜季だって、THE・平凡じゃん!」
本当、葉山ってモテるよな……完璧じゃん、女子から見れば王子様なのかな?
「潤に言われたくないなーw」
「あ、やっと亜季が笑ったー!」
「え、」
「え、じゃないよー亜季今まで元気なくってあんま笑わなかったじゃん?だからだよー」
潤…心配してくれたんだな……
「潤、ありがと、心配してくれて」
「え、ぁ、亜季がありがとうって!?」
「なにそれ、僕ありがとうぐらい言うよ?」
「あ、亜季ぃいいいいいいい!ほっっっと、可愛いのな!」
「ちょっ、潤、苦しいよ、抱きつかないでよーw」
久しぶりに笑った気がした。
本当に潤、ありがとう______
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