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ピンク色のオモチャ
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「ま、よく考えてみてくれ」
「はい。ありがとうございます」
二泊三日の大阪への出張。
部長はどうやら、その出張に僕を連れて行きたいらしい。
一応返事は保留にしておいたけど、心の中で答えは決まっていた。
「佐伯…首のとこ蚊にでも喰われた?」
首?
「いや、別に痒くは…」
…何かしたっけ?
「そう?…ならいいんだけど」
煙草を吸い終えた部長とともに喫煙室を出たのは、ちょうど12時のことだった。
12時を過ぎた社内は徐々に静かになっていく。
ここの社員は休憩室で食べる人が多く、
自分のデスクで昼食を取る人は少ない。
中にはすぐそばにあるカフェへ行く人もいる。
僕はほとんどカフェで済ますか、コンビニで買うか。
そのどちらかだ。
「課長、お昼行きましょう」
相沢と関係を持つようになってからは、
こうして彼の方から誘ってくれるようになった。
仲のいい同僚もいるのに、
“僕なんかでいいのだろうか”なんて、思ったりもする。
「あぁ」
だけど相沢が僕を選んでくれていることは事実だ。
僕はそれだけで嬉しかった。
…単純だな。
「あ、トイレ寄ってもいいですか?」
ローターの感覚に慣れてしまった僕は
そのことをてっきり忘れていたのだった。
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