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アイスと放置
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「本当に良かったのか?」
お盆休み、初日。
昨晩、相沢の家に来ていた僕は、
そのまま相沢の家に泊まることになった。
「えぇ、特に用事もないですし」
朝食をテーブルに置きながら彼はそう言った。
ご飯に味噌汁、卵焼きとおひたし。
僕が寝ている間に作ってくれていたのだろう。
「…ありがとう」
本当に、いい男だと思う。
料理も出来て、優しくて、セックスだって上手い。
だけど 相沢の良いところを見つける度、 不安にもなる。
昨晩、ベッドの上でたくさん愛されたはずなのに。
僕の身体は まだ彼の愛を求めている。
きっとそれは、自分に自信が無いから。
相沢に、愛される自信が。
そういえば 僕達の関係って何なんだろう。
恋人と呼んでもいいのだろうか。
それともただのセフレ?
そんなこと、聞けるはずないけど。
「どういたしまして」
あどけない笑顔。
まだまだ若いし、
僕はまた捨てられてしまうのだろうか。
…なんて。
「いただきます」
馬鹿みたいな不安を悟られないように、
彼の作った料理に手をつけた。
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