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写真と真実
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写真に写っている人は一体誰なんだろう。
本当は、あなたはまだ彼女のことが好きなの?
彼女もまた、あなたのことが好きなのだとしたら?
僕は、あなたの何だったのかな。
ただ寂しさを埋めるための
都合の良い相手だった?
それとも僕だから?
僕だから、抱いてくれた?
心の中で問いかけても 答えは返ってこない。
当たり前だけど、それは僕をとても切なくする。
僕を“好き”だと言ってくれたこともあった。
“他の人に触れさせないで”とも言ってくれて。
“信幸さん”って 名前まで呼んでくれた。
それは全部、嘘だったのかな。
魔法はもう、解けてしまった?
僕を抱いている時も、心の中には彼女がいた?
僕と彼女を重ねてた?
でもね。
例えそうだとしても、僕はあなたを恨めない。
全部嘘だったとしても、騙されていたとしても。
自分の気持ちに嘘はつけないし、騙せもしない。
だけどやっぱりさ、
僕はそんなに強くないよ。
彼女があなたの心に住み着いてることが、
どうしても許せない。
“あなたの心の中には、僕だけでいいのに”
そんな傲慢な自分がいる。
こんな僕に あなたの傍にいる資格なんてないんだ。
そんなことわかってる。
わかってるから、たった一つ。
一つだけでいいから、許して欲しい。
まだあなたを、好きでいさせて下さい。
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