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愛し、愛されて
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下の方から 耳を塞ぎたくなるような音がする。
その音のする方へ目線をやれば 高く掲げられた腰の中心にある自らのモノが見えた。
先端は淫靡に濡れそぼって 二回も出したとは思えないほど、しっかりと勃ち上がっている。
「…ゃ…あッ…、そ…れ…もっと……ッ」
頭がうまく回らない。
気を抜くと 普段なら言わないようなことも口走ってしまう。
今日は何だか、いつも以上に気持ちいい。
身体が熱い。
身体の中が疼いて仕方ない。
もっと、触れて欲しい。
「これ…ですか?」
自分とは違う大きな手で、気持ちいい場所を強く抉られる。
快感が支配していく。
心も身体も、全部。
「ひぁ…ァ!! …んッ……お尻…きもち…い…ッ」
僕に快楽を与えるその手も。
優しく僕を見つめるその瞳も。
背中を這う熱いその舌も。
首筋に痕を残すその唇も。
苦しみも悲しみも背負ったその心も。
全部、僕のもの。
「…りょ…たの…も……いれ……、ッ…ぁああ!!」
だからね。
これだけは覚えておいて欲しい。
あなたより確かに小さいこの手も。
あなただけを見つめるこの瞳も。
必死にあなたを求めるこの舌も。
男らしい首筋に押し付けるこの唇も。
幸せも愛しさも知った、この心も。
全部、あなたのものだってこと。
「の…ぶゆき…、さん…ッ」
「…りょう…たッ…、りょ…ぅ…た…!!」
手を伸ばせば、あなたがいる。
手を伸ばせば、温かい手に包まれる。
手を伸ばせば、強く抱きしめてくれる。
それだけで涙が出るくらい 嬉しいんだ。
「……す、き…です…ッ」
どうやらそれは、あなたも同じみたい。
混濁する意識の中、頬にぬるい水滴が落ちた気がした。
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