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愛し、愛されて
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「ねぇ、俺が何で怒ってるのかわかる?」
夕暮れ時、手を引いて連れてこられたのは町外れのラブホテル。
カーテンを開けると窓から行き交う人の姿が見え、向かいには高層ビルが建ち並ぶ。
部屋に入るないなや ベッドに押し倒された僕はそんなこと知るはずもなく。
「…ッあ、…ぁ…ん……ぅ…ッ」
着ていたTシャツの裾から入っていた指に乳首を引っ掻かれる。
それだけで身体はさらに熱を帯び、下肢からの刺激にも敏感になった。
「…答えて」
「ひぁ…ぁ…ッ…、あ……ゃ…」
控えめに自己主張している突起を抓られ シーツを握りしめながら喘ぐ。
腰は艶かしく揺れ、ズボンが屹立を圧迫していた。
「…ぼ…僕が…、うで…を…回そうと…したからッ…ぁ」
途切れ途切れの言葉で質問に答える。
本当はわかっていた。
僕が自ら他人に手を伸ばせば 彼が怒ることなんて。
僕だって…嫌だ。
自分でも大人げないとは思う。
でもそんなの抑えようがなくて、どうにもならないことを僕は知ってる。
人を好きになるってそういうことだろ?
「わかっててやったの?」
「…ご…めんな…さ…ッ」
あの時は、ただ必死だった。
何かに掴まっていないと座り込んでしまいそうだった。
今ではもう、言い訳にしかならないのだけれど。
「悪い子には…お仕置き、だよね?」
“お仕置き”って一体なんだろう。
嫌がることをされること?
辱められること?
だけどそれすらも“快感”に変わってしまうとしたら、それは“お仕置き”と呼べるのだろうか。
“お仕置き”すらも“ご褒美”になってしまうんじゃないだろうか。
「…は…いッ……」
でもそういう風に思えるということは “お仕置き”にもちゃんと愛があるということだろう。
愛がなければ気持ちよくなれても 心は満たされない。
心が満たされなければ 本当に気持ちよくはなれない。
“お仕置き”をされる度、“愛されている”と思ってしまう僕は どこかおかしいのかもしれない。
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