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部長の苦悩
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「宗司…さんのも、……ね…ッ」
艶かしく微笑んだ桐谷は 身体を起こし
ベッドの下へと降りた。
彼に言われるがまま 淵に座ると
何も言わずにほんのりと熱を持ったソコに触れられる。
「…ッ、…はぁ」
さっき膝まで下ろしたスウェットと下着は
いつの間にか脱ぎ去られていて。
上半身にだけ服を纏った姿は ひどく淫らだ。
彼に借りたジャージと
俺用に買っておいてくれた新品の下着をグイッと引っ張り、
そこから冷たく細い指が入ってくる。
「ッ…ん…、無理しなくて…いいから」
桐谷は戸惑いながら 彼のより大きめのソレを口にする。
優しく頭を撫で 時折声を漏らすと、
彼は嬉しそうに口淫を続けた。
「…そう…じさん、…きもひ…い?」
問いかけに思わず下を向くと自らのグロテスクなものが
桐谷の小さな口に収まっているところが目に入る。
卑猥なその光景を目にしてしまうと
“部下”に“イケナイコト”をさせているような気分になった。
「ぁ…あ、…気持ちいいよ……ッ」
考えてみると 桐谷との歳は二十ほど離れており
自分の子供であってもおかしくはない。
そんなことを考える度に生まれてくる背徳感。
別に悪いことをしているわけじゃない。
今はお互い大人で この行為だって同意の上だ。
それなのに 何かが気にかかる。
胸にできたしこりが時々疼く。
「ッ…ん、…ぅん……ふ…ぅ…ッ」
聞こえてくる呻きにも似た声に
より一層 背徳感を感じては、胸がざわめく。
“このままでいいのか”
“爛れた関係を続けていてもいいのか”
何度も自分自身に問いかけて。
“彼が望んだことだから”
“俺に拒否権なんてないから”
全部桐谷のせいにして 自分を正当化して。
未来は見えない。
先のことは何もわからない。
まるで出口のない迷路に
迷い込んでしまったような気がしていた。
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