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Episode 21
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泣いている……
暗闇の中、一人の少年が
うずくまって泣いている……
「どうしたの?」
僕が声をかけ、
顔を上げた少年は
昔の僕……
まだ普通に生活出来ていた頃の僕。
「どうして僕は
そんな身体になったの?」
唐突に口を開いた昔の僕は
知り得ない僕の耳について聞いてきた。
「どうして僕は
そんな耳になったの?」
そう言われて思い出したくない
記憶が脳内で再生されてきた……
「全部、全部お前が
いらない存在だからだよ。
だから僕はいつでも死ねるように
そんな身体にしてあげたのに……」
「最悪だ……」と吐き捨て
僕のもとに近づく
異常な僕は狂気を放っていた。
「死ね……」
そう言っていつの間にか手にしていた
包丁で僕の心臓を突き刺した………
「うわぁぁぁぁぁ!!!!」
周囲を見渡すと真っ白な部屋で
腕に点滴が刺さっていた。
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