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Episode 27
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「ここは……?」
気を失い、
身体の痛みに目を覚ますと
どこかの倉庫のようだった。
おまけに片耳の耳栓も外され
僕の意識を奪った奴らの声も
その外にいる人達の声も、
すべての声が聞こえてきて、
耳をふさぎたくなった。
手と足が拘束されているようで
いつも以上に自由が効かなかった。
「てかコイツ、
目覚ましたようだよ」
一人の奴が気付くと、
全員の視線が僕に集まった。
「君が来生の鍵なんだってな」
笑いながら声をかけてくる奴の
行っている意味がわからず、
返答できずにいると
思いっきり殴られた。
「ねぇ僕達が
質問してんのに返事できないの?」
そう言われながら
複数の男性に殴られ、
至る所から血が出ていることが分かる。
ねぇ、鍵って何?
来生さんと僕は関係ない……
そう聞きたいのに口も切れていて、
まともに喋ることもできない。
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