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いつもの僕と先生 - 3
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すると、そこで朝のホームルームを告げるチャイムが鳴った。
音葉はじゃあな、と軽く手を振ると自分の席に戻っていった。
音葉がエリック先生の話を出したせいで、余計に昨日のことが思い返されてしまう。
エリック先生の、とても綺麗な顔から溢れた、不敵な黒い笑み。
僕を間近で見下ろして唇に落とされた、甘くて熱いキス。
全てが初めての感覚で、今の僕の頭は、それでいっぱいだった。
エリック先生の、ペットになる……
未だ、ざっくりとしかその意味を掴んでいない僕だったけれど
……もう一度、先生はキスをしてくれるんだろうか。
もう一度…あの蕩けた感じを、味あわせてくれるんだろうか。
………いけないことだって、頭のどこかではわかっていた。
昨日のキスだって、他の人に(特に女子に)バレたらおそらく社会的に死んでしまいそう。
けど、どうも僕はそういった背徳感に逆に興奮を覚えてしまうようで。
先生の持ちかけてきた条件を、状況的にどちらにせよ拒めなかったとはいえ
一晩経った今、改めて考えて見ても嫌だとは全く思っていなかった。
むしろ、綺麗な先生の黒い笑顔を知ってるのがこの学校では自分だけだと思うと、ゾクゾクしてくる。
昨日の出来事のせいで、僕はすっかり先生の虜になってしまっている。
これが恋愛感情かどうなのかはわからないけど、
クラスの女子とは絶対ちがう別の意味で、僕は彼に釘づけになっていた。
僕だけが、先生のあの黒い意地悪な顔を知っている。
僕だけが、先生のペットになっている。
HRしてる間も、授業に入ってからも…
一応、話を聞きながら、そんなことばっかり考えていた。
……たまに客観的に考えて派、異常な性癖だな、と自嘲した。
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