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いつもの僕と先生 - 5
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その後も、音葉とだべりながら軽くこれからの授業の予習をしてると、昼休み終了のチャイムが鳴った。
思い思いに昼休みを過ごした生徒たちが、段々と教室に戻ってくる。
音葉に宿題を教えた時に教材を全て出してしまっていたので、僕は予鈴がなってからの5分の準備期間も、音葉との会話でつぶした。
音葉と、僕が好きな音楽や他の友達の話とか、他愛もない話をしていたけれどその内心は、かなりドキドキしていた。
昨夜のあんなことがあってから、はじめてエリック先生の顔を見ることになるのだ。
今日の僕はほとんど昨夜のことしか考えていない。
…なんとか、平静を取り繕って、違和感ないように接しようと頑張ってるけど…
先生を直接見たら、流石にボロが出ちゃうんじゃないかと、自分で自分がこわかった。
「ほんじゃ、俺戻るわ。今日はサンキュな、宏!」
「うん。寝ないでちゃんと授業受けるんだよ?音葉。」
「うぃーっす。」
本鈴が鳴る数十秒前に、音葉は自分の座席に撤退していった。
それから本鈴が鳴るまでの間……僕は自分の高鳴る心臓の音を聞いていた。
どうしよう。
先生が来る。
怖いわけじゃないけど、どんな顔をして授業を受ければいいんだろう。
僕がそんなことを頭でぐるぐると考え続けていると……
本鈴と共に、教室の扉が大きく開かれた。
扉を開けて、入ってくる教師。
…間違いなく、昨日僕にキスをしたあの綺麗な顔がそこにあった。
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