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「親子であって…親子じゃないからそういうのやめてください。不快です。ていうか僕の話はもう辞めて自分の事話してくださいよ」
「ええ!柚月くん僕の事がそんなに気になるのかい!!」
「違います」
「あはは」
かわいいーなんて馬鹿げた事を言いながら僕のほっぺをまたプニプニして遊んでる。
んん…
かわいい?
なにそれアホくさ。
あ、でも僕が何年か前に俊介さんに女装させられてた時は可愛いって言ってくれた…いや可愛いは言ってくれなかったか。
「あはは、顔真っ赤だよ?可愛いって言われ慣れてないの?」
「言われ慣れるってなんですか」
「柚月くん可愛いのに…俊介には勿体無いかも。僕ん家くる?」
僕ん家くる?
『俺の家まで付いて来い』
って俊介さんに釣られた日を思い出す。
あの時は…お父さんが迎えに来てくれた程度にしか思ってなかったんだけどね…
「そういえばここどこですか?ここ俊介さんの家じゃないでしょ」
「うわ、話流された」
「ここどこ?」
「ここ?俊介の家だってば。彼の部屋だよ。」
俊介さんの部屋!?
あの絶対に入ってはいけない部屋??
嘘!!
「なんで??」
「なんでって…僕が来た時には柚月くんここにいたよ?俊介が運んできたんじゃない?」
俊介さんが??
ありえない!
汚い僕がこんなに綺麗な、しかも俊介さんがいつも寝ているベッドに入れてくれるわけないじゃん!
伊藤さん頭悪い人なのかな?
「あ、今失礼な事考えたでしょ」
ええ、なんで解るの
「俊介心配してたんだよ?真夜中に電話掛けてきて『おい…息子が倒れて…話は後でするから今すぐ来い』なんて無茶なこと言いやがってさぁ?僕焦って車の鍵が見つけられなくてしょうがないから自転車できたんだよ?」
俊介さんが心配を?
僕の?
伊藤さんがまだ何か言ってるけど僕の頭には僕を心配してる俊介さんしか考えられなくて…
ついさっきまで死にたがってたのに
生きてて良かったなんて思いながら僕は無意識に口角が上がっていた
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