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ユズとの出会い
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それから俺たちは、普通な恋人同士になった。
最初は本当に俺の一方的な恋だった。
俺だけが好きで、こいつはそうでもなかった。
でも日を重ねる度ユズの笑顔も戻ってきて俺に笑ってくれるようになった。
同じ大学に入って、その時には俺たちはおたがいを愛し合ってた。
そのせいで、間違ってユズは妊娠をしてしまい、責任取って19歳で結婚をした。
俺のも彼女の両親も反対していたが、やっぱり子ができてしまったからしょうがなく結婚の許可も降りた。
そして産まれた小さな子に柚月と名付けた。
柚月は元気に育ってくれて…最初は柚にそっくりだったんだけど、大きくなってく度ちょっとづつ俺に似てきた。主に目とか性格とか俺そっくりじゃん。
大人になったらひねくれ者にはならないでくれよー…
******
「お父さん!!僕ね、テスト100点取れたんだ!!」
「おー凄いじゃん」
「ご褒美はないのぉ?」
「ご褒美ねぇ…」
ムゥってほっぺを膨らめせて上目使いに睨まれても怖くないよーってほっぺをつねってやったら
「お父さんケチぃ」
なんて言いながら俺の腹に顔を埋めて抱きついてきた。
「ユズ?」
「僕柚月だよ?」
「ユズのが短いじゃん」
「えぇ…お母さんと同じ名前になっちゃう。ユズって女の子っぽいから嫌だもん」
抱っこしてって言ってるように顔を上げた両手を開いたから軽すぎる体を持ち上げたら俺の首に腕を回しぎゅうって抱き付いた。
かわいい…
「僕男の子だもん」
えーまだそれ言ってるの。
ご褒美で拗ねてるのかと思ったんだけど…
子供は解りづらい。
「俺はお前の歳ん時こんなにお父さんにベタベタしてなかったぞ?」
「ベタベタ?男の子は抱っこもダメなの?」
「ダメじゃないけど…」
ダメではないが、なんかかっこつかないだろ?
「嫌だぁ…僕お父さん大好きだもん」
だからダメではないってば…
「うわあああああん」
!?
なんで泣くの??
だから子供は本当に面倒くさいんだよ…
でも自分の息子だから面倒くさくても鼻水と涙を俺のスーツに拭き付けても可愛いっておもっちゃうんだな。
しかも泣いてる理由は俺に抱っこされちゃダメだと思い込んでるから。
可愛すぎるだろ。
俺がガキの頃こんなに可愛らしい事しなかったと思う。
柚月…お前は俺みたいになるなよ。
「じゃあご褒美に、柚月と一日中ぎゅうぎゅうしてようか?」
パッと顔を上げ物凄い眩しい笑顔で
「お父さん大好きぃ」
と言ってくれた。
この笑顔を見ると、柚と出会って、こいつを産んでもらって本当に良かったと心から思う。
こんなに愛しい存在を産んでくれて…
柚月の笑顔は俺が守るから。
「うん、お父さんも柚月が大好きだよ」
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