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家族の意味
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俊介さんと"家族"になってから、僕たちは割と普通な家庭と変わんない日々を過ごしていた。
買い物に行ったり、外で食事をとったり、僕もバイトを始めようと面接を受けてみた。
とあるサロンでヘルパーが必要らしくて、店の雰囲気もよかったからそこにしてみた。
思ったよりもあっさりと受かっちゃって困ったけど…でも2週間後から僕はそこでバイトをする事になった。
俊介さんも、最初は心配してたらしいけど、フロアの掃除とかするだけって言ったら「なんかあったらすぐに電話をしろよ」って大袈裟な事言うし。
なんかあったらってなんだろう。
絶対に俊介さんより酷い事する人なんて居ないと思うよ。
そんな事で、今は俊介さんとまったりリビングでイチャイチャ?をしているんだど…
あれ?イチャイチャなのかな?
「俊介さん、なにしてるの」
「柚月の匂い嗅いでるの」
うん…僕もそれはわかるけどね。
「なんで?」
「なんでって…柚月の匂い好きだから」
ーーっ
うぅぅ…
なんでそんな事言うのかな?
わざと?わざとなのかな?
普通息子にそんな事する?
いや、するかもしれないけど…
僕がもし5歳とかだったら。
でも僕…19歳だよ?
もう…大人なんだと思うんだけど…
それとも…やっぱり俊介さんって僕を柚さんだと勘違いしてるのかな?
「僕…柚さんじゃないよ?」
「え」
「僕…柚月の…匂いなんか…」
そしたら俊介さんが怖い顔をして僕にデコピンしてきた
「いてっ」
「お前は柚月だよ。俺はお前を見てる。だから柚月なんか…とか言うな。お前は俺が大好きな柚月なんだからな」
僕が大好きな優しい目で僕を見てもらって…
大好きなんて言われて…
「俊介さん!」
「柚月」
「あ、先に言ってどうぞ」
「うん…あのな、真剣に聞いてくれよ」
我慢できなく俊介さんにもう一回告白してようとした…ら…
「俺…再婚しようと思うんだ」
その言葉だけで、先ほどまでの熱は一気に冷えていった。
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