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桐島side
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最近の芹沢くんの調子がいい。
最初の頃はいつもどこか危うい雰囲気を持っていて、少しでも手を離したら居なくなってしまうかもしれないかと思うくらいに。
あきらとも仲良くやってるらしいし。
「芹沢くん?最近どう?」
「ん?最近どう…って…どうでしょう?」
「うーん、元気か元気じゃないか?」
「元気ですよ!それと僕の事は柚月でいいですよ?」
「じゃあ、柚月くんで」
「はーい」
あ、可愛い。
柚月が無邪気に笑ったところを初めて見たかもしれない。
いつもは引きつってる作り笑いだから、なんかこんなに綺麗に笑ってもらうとちょっとドキドキする。
「桐島さん?僕もここでスタイリストになりたいです…」
「へ?」
「なんか憧れるんですよ、桐島さんを見てるとなんかかっこいい大人みたいで、僕も桐島さんみたいになりたいと思います」
そんな眩しい笑顔で言われても…
俺得なだけだよ。
俺みたいになるより…ねえ?
今も独身だし、彼女とはいつも4ヶ月以上続かないし…
「俺みたいにならないほうがいいよ?」
「ぅー、桐島さんみたいになりたいんですよ!」
「あーははっ、本気なんだね」
柚月くんがこなんにも声を張るのも初めてだよ。
今日は初めてが多いね。
あ、そうだ
「柚月くん?今夜みんなで、すごく遅れた柚月くんの歓迎会しない?」
「歓迎会?」
「うん。簡単に言えば、呑みに行こう」
「僕未成年ですよ」
「柚月くんはジュースね?」
「はーい」
という事で後輩を呑みに連れて行く事が決定して、
柚月くんをもっと知りたいという下心がすこし混ざってた。
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