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本当の想い
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薄々わかっていたんだろう。
知って知らぬふりをしていたんだと思う。
柚月は子供の時から俺にベッタリな子だった。
子供とは母親に近づき、仕事であまり顔を合わせない父親とは心が離れると聴くけど、
柚月は違かった。
仕事から疲れて帰ってくると、ぐっすり眠ってたはずなのにビクッと起きて、玄関までダッシュで「ただいま!」と迎えてくれていた。
赤ん坊の頃は柚にそっくりだったのに、成長していく度、ところどころ俺に似てきて、
子供が出来て幸せだと感じてた。
「お父さん」って呼ばれると、心から愛しく感じて、
ずっと
この無邪気な笑顔を
俺だけのものにしたいと
思っていたんだと思う。
柚にも、渡したくないと思った。
母親への愛情よりも強く俺を愛して欲しいと願った。
大人気ないとはわかってるけど、
柚月を…
柚月を愛しているから…
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