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パフェを食い終わった後、俺たちは、また、くだらない話をして、楽しかったけど…
っていうか楽しすぎた。
こんなに楽しんだのっていつぶりかな?
相手を気にせず、ただ喋り続けて、なんの不安も感じなくて…
『楽しい』だけを感じてた。
でも、だからこそ
「じゃあそろそろ戻らないとね。」
「ナース達が心配しちゃうよ?」
「先生もこれからもう一人の患者さんの所に行かなくちゃダメなんだ?」
って言われ、シュンと寂しさを感じた。
いつも病室に一人でいるから寂しさとかなくなったと思ったのに…
もっと先生といたいなんて…
「私服で行くの?」
「うん。患者っていうか友人の息子なんだけどね」
「あぁ…」
もう少しだけ会話を伸ばしたくて、なんでもいいから服の事でも言い出してみたらそんな事言われて…
なんか…
すごい嫌だった。
先生は、自分の事を話すとき、その人の事ばかり話すんだ。
肝なところは言ってないけど、なんとなくその人の状況はわかった。
そしてその人が先生にとってどんな存在なのかもわかった。
俺の話を聞いてくれるときと違って、本当に楽しそうな顔をするんだから
「柚月」さんって人の名前を出す度。
「はやく戻ろ」
「アレ?ちょっと疲れちゃった?」
「うん。疲れた。」
本当は全然疲れてないし、むしろ今日ほど元気な日ってもう来ないんじゃなっかってくらい元気。
でも、あんまり長居させたくないし…
はやく柚月さんの所に行かせてあげたいから疲れたって言えばなんとかなるでしょ。
「無理させてごめんね」
「ううん、俺こそ無理しちゃってごめん」
あんなに楽しかったのに、一瞬でいつもの気分に戻ってしまった。
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