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訪問の訳
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突然図書委員長の卯月が来てから数分が経った
「……」
「……」
卯月は黙ったまま俺も黙ったまま
すると
「なぁ、卯月……図書委員長。何の用があるん?」
苛立っているのかトゲトゲしい声で言う和奈
「…そうだな‥すまない。実は…〔ピコーン〕……相談が〔ピコーン〕…あるのだが…」
「何かごめんね」
誰だろ
筧 浩二?誰?
「ね、和奈」
「ん?どないしたん?」
「筧 浩二って誰?」
「っ!」
筧の名前を出した途端卯月が息を呑む
「卯月知ってるの?」
「あ、ああ。……相談もそいつについてなんだ」
「でも、筧って1年やろ?どんな接点があるん?図書委員でもないやろ?」
「筧は…〔ピコーン〕……如月、確認してみてくれないか?」
「オッケー」
どれどれ
[LINE]
>筧 浩二と申します
>七瀬さんがお邪魔していませんか?
>早く返してもらえませんか
俺のスマホを覗き込んだ和奈と卯月
二人共なんとも言えない顔をしている
「………何やこれ」
口を開いたのは和奈
「ストーカー?」
「ああ」
「でも、接点ないんじゃなかったの?」
「いや、筧は本が好きらしく、よく図書室に来ていたんだ」
「あーなるほど。ところで妙にソワソワしてるけど、この部屋盗聴器効かないから大丈夫」
「…っ…そうなのか…よかった」
「で、なんでストーカーされるようになったん?」
「ああ、それは─────」
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