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《緩やかな決着》3
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「すみません、あの、健次先生はどちらにいますか?」
亜澄嫌いなアキラの代わりに謝って聞いてみるみずき…
「あぁ、健次なら院長室だな、待てよ呼んでやるから…」
そう言って電話に向かおうとする亜澄…
「ありがとうございます…」
みずきは礼をいうが…それをアキラが止める。
「待って、呼ばなくてもいいよ、オレらが行くから…院長室」
「そうか?」
「用があるのはオレらだし、亜澄センセ、アリガト、じゃ!」
愛想笑いをしながら手を振るアキラ…
「おー、去るときは機嫌いいなー」
などとぼやきながら見送る亜澄。
アキラの先導で院長室を目指す…
しばらく歩いて院長室前へ、アキラは軽くノックをして部屋へ入る。
「失礼します、健次さん…ちょっといい?」
そっと、声をかけるアキラ…
健次は、なにやら資料に目を通している。
「おや、いらっしゃいアキラ…いいですよ」
いつもの笑顔で迎える健次…
「失礼します」
みずきもついて入る。
「はい、どうぞ、鈴鹿さん。片付いていない部屋ですみません」
みずきも優しく迎える健次。
「健次さん、メアリーとリッツを今日連れて帰ろうと思って、お世話になったから伝えときます」
アキラは手早く用件を伝える。
「そうですか、手伝いがいりますか?」
「いえ、みずきもいるんで大丈夫です、長い間飼ってもらってありがとうごさいます」
みずきをちらっと見て伝え、お礼を言う。
「いえいえ、またいつでも言ってくださいね、力になりますから」
「うん、ありがと。健次さん…じゃまた」
仕事の邪魔にならないように早々に退散するアキラ…
「はい、またいらしてください」
優しく微笑む健次…
「失礼します」
みずきも挨拶して院長室をあとにする。
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