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《緩やかな決着》15
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「……どうすれば…」
あまり反発しているとアキラが余計怒るので聞いてみる。
「とにかく、睡眠時間をちゃんと確保したら、文句いわないから…」
しっかり伝えるアキラ。
「わかった…睡眠時間を考えて代わることにする、代われない時は他のバイトにも聞いてみるから…」
「オッケー、じゃ落ち着いたら店長の見舞いでもいこうな」
それを聞いてアキラは満足したのか笑顔を戻す。
なかなか厳しいアキラだけれど、自分の健康のことを一番に考えて言ってくれているのが分かるから…
何となく嬉しいみずき…
そんなこんなで、散歩を終え、無事家まで戻ってくる二人。
「ただいまー、よし!メアリー、リッツ、しばらくここに泊まるからな…Stay!OK?」
アキラの言葉に返事するように小さく鳴く二匹。
リードを外してもアキラの傍を歩く犬たち…
本当に慕っているようだ。
アキラはくるっと後ろを振り返り…みずきを見て…
「水分補給したらお前は早く休めよ、夜中から仕事なんだから!」
微笑みながらみずきに近づいて言う。
「え、急には眠れないから…」
困って苦笑いするみずき。
「いーから、」
有無をいわせぬ感じでみずきの頬に触れる。
「あ、アキラも一緒に休もう…」
そのアキラの動きにドキドキしながら思いついたように言うみずき。
「えー」
「結構歩いたし…俺はアキラがそばにいた方がいい」
みずきは真剣に心配して言う。
「…仕方ないなぁ、その前に職場の人に連絡いれといてな、半分オレ行くって」
真面目に心配するみずきを見て微笑んで頷く…
「本当に代わりに行く気なのか?大丈夫か?」
やはり本気でいくらしいアキラを心配するが…
「ん、平気、これから休憩するし、明日も仕事休みだし…」
お前みたいな無茶はしない、と耳元で囁くように伝える。
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