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《緩やかな決着》16
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「そ、そうか…無理はしないようにな…」
アキラに触れられる度、ドキドキしてしまう自分の心を叱咤しながら…そう微笑み返す。
「大丈夫。ヘマしないようにするから、じゃなんか飲んで休憩しよう!メアリーとリッツも水やるからなー」
アキラは犬たちを撫でて、みずきから離れてキッチンへ行く…
犬たちのおかげか、嬉しそうなアキラ。
その姿を見ていると、みずきはなんともいえない穏やかな気持ちに浸ることができる。
一日でも長くアキラと一緒に暮らしていたい…
そう、心から願うみずき。
みずきは職場に連絡したあと、ソファに座って、アキラがいれてくれたミルク珈琲を飲みながらアキラの話しを聞くみずき。
「そういえば…お前に注射の仕方教えてないな」
ふと思い出したように言うアキラ。
「注射?」
注射は医療行為だ…首を傾げるみずきだが…
「ん、発作の時、飲み薬より早く効くんだけど自分じゃなかなか打てないんだよ、細かい作業あるから…」
頷きながら、説明をはじめる。
「と、いうと…」
うまく話しが飲み込めずもう一度聞くみずき。
「待ってて、」
そう言うとアキラは何やら取りに行く…
「はい、これ、」
持ってきたものは黒いポーチ…
中を開けてみると、メガネケースくらいの大きさの灰色の固い入れ物と医療品らしい小さい袋…
そしてアルコールの脱脂綿のワッテが半透明のケースに入っていた。
「説明しとくから一応聞いて、」
「あぁ、」
「まずこの中に入ってるペン型のが本体…」
灰色のケースを開けてみせる。
中にはちょっと太めのペンのような物が入っている。
アキラは取り出してペンのようなもののキャップをあける。
芯の部分に、透明の液体が入っている。
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