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《緩やかな決着》17
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「ここに入ってる液体が発作を治める薬で、先っぽに、この使い捨ての針をつけて、単位を合わせて使う」
小さい袋からキャップつきの使い捨て針をひとつ取り出してペン型の本体の先につけるアキラ。
「まずは、後ろにメモリがあるからこれを2くらいで一回空打ちして、それからメモリを10に合わせて…先のキャップを取る。細い針があるだろ、これをふともも辺りに刺して後ろのメモリの部分を押さえて注射するわけ、刺す前にアルコールで皮膚消毒してな、わかった?」
「えっ…刺すのか?俺が…?」
アキラの身体に針を刺す!?驚いて固まるみずき…
「発作の時は指先が麻痺するから針をつけたり細かい作業ができないんだ、うまく刺せないかもしれないから、みずきがしてくれると助かるけど…」
「そ、そうか…」
アキラに刺さないとアキラは苦しいまま…
楽になるなら、してやらないと…
「じゃ…練習、やってみて」
神妙になるみずきを、軽くからかう気持ちで…微笑み言ってみる。
「い、今?」
「うん、針を刺すまででいいから…いざとなった時にできないとダメだろ?はい!」
そうやわらかく笑って器具を渡してくる。
「……」
器具を持って固まっていると…
「もう忘れた?」
首を傾げて聞いてくるアキラ。
「いや、素人がしてもいいのか?」
注射するなんか…
「素人でも出来るように簡単になってるんだ、大丈夫。やってみて。ズボン脱ぐから」
ズボンに手をかけて言う。
「えっ!」
さらに驚くみずき…
「刺すとこふとももだから、太い血管さけるために出来るだけ脂肪の厚いとこに刺すから…腹でもいんだけど、オレ腹にあんま肉ないから…」
そんな面白い反応のみずきを軽く笑って説明するアキラ…
「分かった、でも脱がなくていい、刺すだけなら俺でもいいだろう」
アキラを止めながら…聞いてみる。
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