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《緩やかな決着》30
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「そうだね…本題に行く前に、君の私生活について聞きたいんだけれどね」
遠回しに話しはじめるフミヒコ。
「私生活?」
首を傾げるアキラ…
「ユウ君とは上手く行っているようだね…このままずっとユウ君と暮らしていくつもりなのかい?」
優しく問う。
「……ずっと一緒って訳にはいかない…って思ってる」
悩みながらそう答えるアキラ。
「それは何故?」
「……一番の理由は、身体のこと…」
病気が進行したら…もう同じようには戻れないから…
先日…足に力が入らなくなって…改めて思った…
歩けなくなったら…もうみずきの恋人でいることは出来ない…
「身体?」
「病気の影響で生活全体、他人に頼らなきゃ生きていけなくなるから…」
みずきの荷物になりたくない。
「いずれは施設か病院に移らなきゃ…」
その為に施設を予約して…誰にも迷惑かけないように…考えてるから…
「その時はユウ君とは別れるつもりなのかな?」
さらにそんな質問をするフミヒコ。
「……オレはそのつもりだけど…アイツは納得しないと思うから…」
別れなきゃ…だめだから…
「それは、サクヤにとって困った問題なんだね?」
「……それは、そうだけど…なんでこんな話…」
話の内容が読めなくて不信に思うアキラだが…
「提案があるんだが…」
微笑みながらフミヒコは言う。
「……提案?」
なんの提案なのか…いぶかしく首を傾げるアキラ。
「正直なところ、私は今でもサクヤ、キミのことを手に入れたいと思っている…」
おくびなく伝えてくるフミヒコ。
「えっ?」
驚くアキラ。
今日来たのは、フミヒコと縁を切るためだから、それじゃ話が違う。
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ここまで読んで下さってありがとうございます。多忙にて更新が遅れ気味で申し訳ないですm(__)m
更新を楽しみにして頂けているものを書けているのか不安になるくらいヘボ小説ですが…読者さまがいてくださる限り続けていきたいのでお付き合い頂けたら嬉しいですm(__)m
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