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《緩やかな決着》35
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みずきが深夜に店長のかわりでコンビニの仕事に行くようになって、時間がズレるのを理由に寝室も別々にして…
極力、会わないようにアキラが仕向けているためでもある。
そして、アキラは体調不良やストーカーの件を理由にコンビニのバイトをやめることにした。
みずきとの接点を無くしていくために…
着々と、みずきに気付かれないよう…別れるための準備を進めていくアキラ。
今日は日中、アキラは病院に定期薬を貰いに行く日…
昨日の夜と今日は朝から仕事だったみずきには直接伝えることが出来なくて…
『午後から病院に行く…』とだけメールで伝えて行った。
病院から帰り道、みずきが返信したメールを読みながら家へ戻るアキラ…
『病院?具合いでも悪いのか?くれぐれも無理をしないよう気をつけてな…待っているから』
身体を心配した内容…
最近のオレの態度を心配してたからな…そろそろ話さないとな…
夕方6時頃、ようやく家にたどり着くアキラ。
みずきは今日は夕方4時半には仕事から帰っているはず…
「ただいま…」
そっと玄関へ入るアキラ…
犬たちがすぐ迎えてくれる…後からいつも来るみずきが来ないのでどうしたのかと呼んでみる。
「…みずき?」
そっと部屋を覗くと、みずきはテーブルに伏せて眠っていた。
(あ…寝てる)
アキラは起こさないようそっと近づいて様子を見る。
片手に携帯電話を持ったまま…規則正しい寝息をたてている。
「お疲れ様…」
ポソっと小さな声で伝え…
みずきより…少し離れた場所に座って、テーブルに肘をついて様子を見る。
珍しく熟睡しているのか全く気付かず眠り続けるみずき。
『今日はもう犬たちの散歩は行ってきたから気にしなくていい』携帯の書きかけのメール作成画面が見える。
(どう考えてもオレ宛てだな…)
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