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《緩やかな決着》38
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「……アキラ、」
それを追うように…みずきが動く…
「えっ…みずき?」
ぎゅっと後ろから抱きしめてくるみずき…
急だったので驚いてしまう。
「傍にいてくれ…」
アキラが離れていってしまいそうで…不安にかられ出た言葉。
「……いるだろ、一緒に住んでるし…」
首を傾げ、そう答えるアキラ。
「……」
みずきは言葉が出ない…
「今メシ作ってるから…お前は休んでろよ」
みずきの抱擁から抜け出しながら…軽く促すアキラ。
「手伝うよ…」
「いいって、もう出来るし…」
軽く断るが…
「……手伝いたいんだ……アキラ、」
真剣に伝える。
傍にいたい…アキラの力になりたい…
「……、分かった、じゃ肉じゃが入れるから皿出して」
やれやれ、と息をついてみずきの願いを聞き入れることにする。
「あぁ、」
嬉しそうに手伝うみずき。
夕食を食べ終わり…
二人でソファに座ってテレビを見ている…左側にみずき…右側にアキラ。
みずきはアキラの肩を抱き寄せて座っている。
みずきの膝にリッツが頭を乗せた状態で眠っていて…アキラの向こう側にはメアリーがちょこんと座っている。
今日はめずらしくみずきが夜中仕事にいかない日…
みずきはテレビの内容より…アキラの機嫌が気になる。
今日は一緒に寝てもらえるのか…
気になって…
夜中働くようになってからはすれ違いな生活をしていたから…
ほとんど別々に寝ている状態…
Hもしばらくしていない…
CMに入ったタイミングで話しかけてみるが…
「あ、アキラ…その、」
今日は一緒に寝てもいいか聞きたいみずきだが…なかなか改まって聞くのは恥ずかしい…
「ん?」
なに?といつものように視線を向けるアキラ。
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