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《緩やかな決着》45
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なぜか、胸がジリジリ焼けるような痛みを味わうみずき…
アキラの心が…遠退くような不安感…
「俺は…ちゃんと、お前の支えになれているか?」
まだ、自分はアキラに頼ってもらえていない…信じてもらえていない。
「…え?」
「俺は…」
アキラの肩を抱き寄せ…
「みずき、」
どうした?と首を傾げながら名前を呼ぶ…
「……アキラの為に一生懸命になる、その気持ちは誰にも負けない…アキラが苦しんでいたら、少しでも楽になるように力を貸す…だから、なんでも相談してほしい…」
「…ありがと、今は順調…困ってることなんか、ないから…大丈夫」
にこっと作り笑いをするアキラ。
「アキラ…」
そう言われると…疑うわけにはいかないみずき。
「しよ?」
ちゅっ…とみずきの頬にキスを落として…紛らわし、アキラは本心を隠してしまう。
「アキラ…」
愛しい人…、一番欲しいのは…
その心…
けれど…
一緒に住んで、想いを伝えて…身体を重ねて…
助け合って生きていくはずが…
なぜ…こんなにも距離を感じるのか…
アキラの心へ想いが届くのはいつなのか…その距離は果てしなく長い気がして…
はっきりしていないことが沢山あるから…
話し合わないといけないことが山ほどあるのに…避けているから…余計不安にもなる。
アキラの病気のこと…
自分の将来のこと…
早く話し合わなければいけない…
アキラだって不安なはずだから…
はっきりさせて、安心して二人で過ごしていきたいから…
明日には必ず話す。
みずきはこの不安な気持ちを無くす為、強く心に誓う。
アキラの身体を抱き寄せ…アキラの栗色の髪をそっと解いて…求めるその唇にキス…
そして…
アキラの身体を支えゆっくりベッドへ横にする。
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