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《緩やかな決着》50
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「泣いて…身体、やっぱり悪いのか?すまない…無理させたな…」
すっと綺麗な瞳から零れ落ちた雫を拭うみずき…心配そうに聞いてくる。
「……」
オレ…泣いて…
拭っても拭っても…勝手に流れてくる涙。
自分でも目をこする…
「アキラ?」
心配そうに覗き込む…
「ううん、平気…どこも悪くないから…、ふ、きっとみずきがヨすぎて涙腺緩んじゃったんだろ…」
そう笑ってみるが…うまく笑えない…
身体は痛くない…
けど…心が…
みずきを失いたくないって…勝手にあがいてる…
「本当に…大丈夫か?」
なおも心配そうなみずき…
「ん…」
浅く頷く…
「アキラ…やはり何か悩んでいることがあるのか?」
優しく頬に触れながらたずねるみずき…
「ないよ…いつも通り」
感情をさとられないように軽く答える。
「…なんでも話してくれ、いつでも聞くから…」
肩に触れ…真剣な瞳…
心底心配して…
「ありがと…なら」
そんなみずきに優しく触れながら…言葉を続ける。
「あぁ」
真剣に頷くみずき…
「みずきさ…最近ストレス溜まってない?」
にこっと笑ってみずきに聞くアキラ…
「え…?」
「オレの知ってるヒーリングの先生のトコに今度一緒に行ってみない?」
催眠術師の元へ…
言わなければ始まらないから…
「ヒーリング?」
何も知らず首を傾げるみずき。
「うん、お前疲れてるみたいだから、本格的に癒してやろうと思って」
「いや…俺はアキラが居てくれたら…充分癒されてるから…」
「オレも行くし、信じられる先生だからみずきにも体験してほしいんだよ…今度休みの時に行こ、」
優しく誘うアキラ。
「あぁ…アキラが行きたいなら…」
強引に決めるアキラだが、やはり拒否などしないみずき…
「じゃ…約束な…」
お互いの小指を絡め…みずきの絡めた小指にキスをするアキラ。
最初で最後の約束…
みずきと別れるための…
アキラの可愛い仕種に、どきっとするみずきだが…アキラの様子の変化も心配で…
自分とSEXして終わってこんなに泣き続けていたことなんかないアキラ…
何か深い意味があるのかもしれない…と思わずにはいられない…
「アキラ…愛してるから」
アキラを安心させようと囁くみずき…
「……、」
その言葉に…やはり胸が苦しくなるアキラ。
勝手に涙が込み上げて来て…みずきに寄り添うように顔を伏せる。
「アキラ?」
「ありがと…寝よ、」
声が震えないよう…ぽつりと答える。
「あぁ…、おやすみ…アキラ、」
心配ながらもアキラの髪を撫でて優しく囁くみずき。
「おやすみ…」
そして、一言コトバを返し…
みずきのあたたかさを感じるよう寄り添って、そのまま眠りにつくアキラだった…。
《緩やかな決着》終。
《遠退く想い》に続く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここまで読んでくださってありがとうございますm(__)m
って誰も読んでないかもしれないですが(^^;;
みすきとアキラの痛く切ない物語…
ついにアキラがみすきへ暗示をかけるために動く…
みずきの想いは…
そして…アキラは…
混沌としていますが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです^ ^
悠希乃諒。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お知らせ挟みますm(__)m
メクるの方で、ヨシの過去編が完結しました^ ^
ヨシもなかなか辛い過去の持ち主です、今とは180度違う幼少期のヨシ、隠された虐待の過去を良かったら読んでやってくださいね^ ^
↓ヨシの過去編【硝子の記憶】
http://mecuru.jp/novel/10661
メクるは番外編過去編など多数更新しています^ ^
登録なしでも見れるものもあるので良かったら覗いてやってね(*^_^*)
ありがとうございます(*^_^*)
20151124悠希乃諒。
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