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《遠退く想い》2
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それから数時間後…
ようやくアキラも目を覚ます。
すでに、みずきはいなくて…
しばらく、ひとりボーっとしていたが、なんとか動き出す。
洗面所まできて顔を洗うアキラ…
自分の顔を見て…昨日の晩のことを思い出す。
みずきの前で泣いてしまった…
悟られちゃ駄目なのに…
感情が全然コントロール出来なくて…
みずきとのSEXがあんなに精神的につらかったのは初めてだったから…
催眠術をかけて…
みずきからオレという存在が薄れていくことが…
つらかったから…
唯一オレを愛してくれた人…
だから…
死ぬまで愛し続けてもらいたいという…
オレのエゴ…
その気持ちを忘れられたくないという…オレのワガママ…
「もういいだろ…」
鏡の中の自分自身に投げ掛ける。
いつまでみずきに甘えるつもりだ…?
いつまで…みずきにオレの我が儘を押し付けていく気だ…?
「そろそろ…覚悟を決めろよ…」
みずきとは…ここで終わり…
もう、頼るところは此処じゃない…
誰にも頼らず生きていくと決めていたはずだから…
その通りに生きる為に…
そして…その通りに死ぬ為に…
揺らがない精神を…
みずきを不安にさせないよう…
何かにすがろうとする弱い心を叱咤するアキラ…
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