アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《遠退く想い》3
-
バシャと、冷たい水で、もう一度顔を洗う。
「ふぅ…」
普通に接しないと…みずきが心配するから…
といっても…気持ちはよどんだままで直ぐにはすっきりしない…
息をつき、ソファへ座る…
ちょっと考えるのやめよう…
なるようにしかならないんだから…
みずきのことは、考えないように…
気分を変えるため、TVでも見ようとしたとき不意にカレンダーが目にはいる。
それで、ふと思い出す…
今日はアイツの誕生日だ。
電話しよ…
アイツと話していたら苦しい気持ちも薄らぐから…
アキラはソファへと戻り、犬たちを撫でながら電話をかける。
電話の相手は…
『もしもし、アキラ!?』
驚いたように電話にでる。
「うん、相変わらず元気そうだな、ルード」
優しい声で話すアキラ。
『うわ、マジ?アキラから電話とかめちゃレアだ!』
はしゃぐように答えたルード…
「はは、やっぱ直接言いたいから、誕生日おめでとルード」
4月27日はルードの誕生日。
『…ありがと、スゲー嬉しい!な、今日会える?』
誕生日を覚えてもらえていたことに驚き、喜びながら、嬉しさからアキラに聞く…
「今日?」
『今日だけ、俺とデートして?』
ルードは当たり前のように誘ってくる。
「ルード…」
アキラは困って名前を呼ぶが…
『お願い、俺への誕生日プレゼントだと思って!みずき怒らせるようなことはしないから、な!』
そうお願いしてくるルード…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 246