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《遠退く想い》4
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「…わかったよ、どこか行きたいのか?」
アキラは少しだけなら…とOKして、行き先を聞いてみる。
今は誰かと話したい気分でもあるから…
『ううん、アキラとデートしたいだけ!じゃ昼頃アキラんとこ行くから!飯食わずに待ってて!』
ルードはいつものペースで伝える。
「ん…おっけ、待ってるよ」
ルードと約束して電話を切るアキラ。
電話して元気な声が聞けたらそれでよかったけれど…
やはりルードと会えるのは嬉しいし…
みずきと別れて、フミヒコの所へ住むようになったら、ルードとも会えなくなるから…
今だけ…
先のことは考えず、ルードとのデートを楽しもう…
ぽつりと思いながら、ルードが来るまでゆっくり待つアキラ。
一応、みずきにはルードに会うことをメールで伝えておく。
心配性のみずきだけど、会うなとはいえないので、心配しつつ会うことは了承している様子なメールがかえってきた…
そうして、昼の12時を過ぎた頃…
ルードが買い物袋を片手にやってくる。
お花見旅行ぶりなルード…
「アキラ、久しぶり!」
いつもの笑顔で軽くスキンシップをはかりながら話し掛けるルード…
「うん、元気そうだな」
アキラも笑顔で迎える。
「まぁね、今お昼作るから待ってて」
さっそくエプロンを出してキッチンの方へ向かう。
「誕生日なのにお前が作ってくれるんだ…」
ぽそっと聞くアキラ。
「もち、料理は俺の楽しみだしな!メシ食ったら映画でも見に行く?」
くるっと振り向いて、綺麗に整った西洋人顔に微笑みを浮かべ親指を立ててウインクするルード。
間近でみたらドキッとするようなカッコイイ仕草だけど、やはりエプロンがミスマッチだ…。
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