アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《遠退く想い》14
-
「んなことない、アキラだってすげー綺麗なのに、なんでそんなコト言うんだよ?」
今度は別の理由で顔をしかめるルード。
「ふ、ありがと…」
微笑みながら少し俯く。
ルードに綺麗だと言われるのは嬉しい…だから、それが崩れてしまわないうちにさよならできたら…
「アキラ…?」
そんな様子を見てルードは首を傾げるが…
「ほら、コーヒー出来たみたいだぞ!手伝うよ」
ピーピーとコーヒーメイカーが終了を知らせる。
アキラはいつもの笑顔に戻って、そう促して話しを途切る。
「うーん、分かった、でもコーヒー入れるくらい独りで出来るからまっててよ…」
腑に落ちない様子を引きずりながらも頷き答えるルード。
「じゃ、見学してていい?」
アキラはにこっと微笑み言う。
「え?」
その可愛い笑顔にドキッとしながら聞き返す…
「コーヒーいれるルードを!」
どうしても見たい様子のアキラ。
「べ、別にいいけど、んな見ても面白くないと思うけど…」
首を傾げながらも頷く…
「いーから、いーから…いこ!」
マイペースに振る舞いネガティブな感情をルードに見せないようにアキラはそう促す。
「分かったって、変なアキラ…」
首を傾げながらもコーヒーをいれに行くルード。
その様子を傍らで見ているアキラ。
「ホットでいいよね?」
「うん、いい匂いがしてきた‥」
「あ、そうだ、そこの棚におやつ入ってるから出してくれる?」
「ここ?」
言われた棚を確認する。
「うん、そっちに持って行ってみんなで食べようかなと思って」
「分かった、持って行くよ」
言われた棚に入っていたお菓子を出して持って行こうとする。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
65 / 246