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《遠退く想い》19
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「あ、あぁ…」
アキラが隠しているから、勝手に伝えるわけにもいかず、詰まりながら頷くみずき。
ルードの言葉、腕が硬く…腕の麻痺を起こしたのか…
ルードの前では見せたくなかっただろう姿…
アキラの気持ちを思うと、そばにいてやれなかったことが悔やまれるみずき。
ヨシは、そろそろ言ってもいいんじゃねーの?と思いながらもみずきの手前、勝手にばらしたら怒られそうなので、言いたいのを我慢する。
「…アキラ、」
みずきはそっと囁き、少しだけ布団をずらしてアキラの様子を見る。
汗はそんなにかいていない…
みずきは自分の手が冷たくないか、自分の首筋に触れて確認してから、そっとアキラの頬と首筋あたりに触れて体温を確認する。
やはり…熱い…
「アキラどう?」
「熱があるようだ‥」
「やっぱり体調悪かったのかな…アキラ、全然言わないんだもん」
首を傾げてルードは呟くように言う。
「体温計持っているか?」
みずきは正確な熱を知りたくなってルードに聞くが…
「持ってないんだ、ゴメン…」
首を振って謝るルード。
「いや、…少し休ませておこう、たぶん大丈夫だから…」
内心はかなり心配なみずきだが、これ以上ルードに心配させないようそう伝える。
「うん、分かった…じゃみんな、コーヒー入れるから飲んでて、夕飯もうすぐ出来るから…」
キッチンへ向かいながら言うルード。
「あぁ、ありがとう…」
みずきは頷いて礼を言う。
「メシ何作ってんだ?」
ヨシはお腹がすいているのか待ちきれずルードについて行きキッチンを覗いて聞いている…
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