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《遠退く想い》28
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夜9時半頃…ようやく自宅に帰った二人。
部屋に入ると早速、二匹の犬達が迎えてくれる。
「メアリー、リッツただいま…」
二匹の頭を撫でて、そのままアキラはソファに座りこむ。
みずきも犬たちに触れながらアキラを視線で追う…
疲れた様子のアキラ…
「何か飲むか?」
みずきはアキラのそばに来て、気遣うように聞く…
「ううん、こいつらの散歩は?」
緩く首を振り、聞き返す…
「あぁ、ヨシが迎えに来る前に近場を散歩したから…」
「そっか、なら大丈夫か…」
犬達を見て、頷くアキラ。
「アキラこそ大丈夫か?足も怪我したし…疲れた?」
未だに怪我した脛は痛々しい…
「…ん、まぁな…」
自分のことは曖昧に答えるアキラ。
そんな様子も気になるみずきだったが…
「風呂はどうする?」
まず気がついたことを聞く…
もう夜10時前だ…あまりのんびりしているとすぐ日付が変わってしまう。
「入りたいけど…」
アキラはみずきを見て、ぽつりと答える。
「なら、すぐ沸かすよ…」
返事を聞いて、さっそく動くみずき…
湯を沸かすため、浴室へ行こうとする。
「……みずき、」
そんないつものように優しいみずきの姿を見て、呼び止めてしまうアキラ。
「どうした?」
すぐ近寄って答えるみずき。
「…やっぱ、いい」
一度、ひとみを重ね…窺うようなみずきを見て…
そっと視線を下げてポツリと言う。
「……、アキラ…何か言いたいことがあるんだったら…教えてほしい」
みずきは、言葉を飲み込むアキラの様子が気になり…アキラの横に座って、そっと聞いてみる。
「……」
俯いたまま…答えられない。
「アキラ…」
名前を呼び瞳を重ねるみずき…
「……みずき、そんなにオレに気遣って動かなくていい…そんなに尽くさなきゃならない相手でもないだろ……さっきだって、オレはお前を…簡単に裏切った…そんなヤツに…」
優しくなんか普通したくないだろ…?
みずきの目の前でルードとキスしたオレ…
なんで怒らないのか…
なんでそんなに…優しくできるのか…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日はスナなれのアキラの誕生日です^ ^拍手コメントやお祝いメッセージなどありがとうございます^ ^
本編誕生日話は【スナなれ③】(*^_^*)
章、終撮あたりからです^ ^
良かったら覗いてみてくださいね^ ^
メルマガにてみずアキ誕生日書き下ろし小話を配信予定^ ^またお知らせします^ ^
悠希乃諒。
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