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《別れの階段》2
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街に出て、映画を観て…
食事をして、買物を楽しんで、休憩しながら…いつもと変わらないみずきとのデート。
違うのは、いつもは行かない場所へ行くだけ…
「ヒーリングってどんなことをするんだ?マッサージとかか?」
何気に聞いてくるみずき。
「ううん、ただ先生の言うことを聞いて寝ていたらいいだけ、凄く心がすっとするから」
フミヒコが言っていた事をそのまま伝えるアキラ。
やったことがないから催眠術がどんなものなのかアキラにも分からない…
「そうなのか、いくらくらいするんだ?」
「金は心配しなくていいって、最初はお試しでサービスしてくれるから」
案外堅実的なみずきの質問に笑って答える。
「そうか…アキラもするのか?」
「そうだな、みずきの後に時間あったらやるよ」
目的はみずきを催眠にかけること…
自分はするわけないけれど、みずきを安心させるため、そう伝える。
「なら、アキラが先にしたらいいよ」
「いいって、早くみずきの感想聞きたいし…あ、着いた!こっち」
それらしい看板を見つけてみずきを案内する。
「あぁ…」
といってもフミヒコから聞いただけでアキラも来たことはないので、内心どんなところだろう、と気になり入口へ進む。
そっと院に入ってみると意外に中は明るくて、女性が喜びそうなお洒落な内装だった。
「みずき、ちょっと待ってて…」
みずきを待合いのソファで待たせ、受付に独りで向かう。
「あの、フミヒコさんの紹介で予約しているサクヤですけど…」
「はい、お待ちしておりました、こちらへどうぞ」
優しそうな受付のお姉さんがすぐ案内してくれる。
みずきを呼んでついていくと…
赤い絨毯がひいてある部屋へ案内される。
脇に診察台なのか、ベッドがあり、部屋とはカーテンで仕切られていて…
正面には大きなテレビモニターと机と椅子が並べてある。
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