アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《別れの階段》3
-
「こちらへおかけ下さい。すぐ先生が来られますので少々お待ち下さいね」
椅子をすすめられ、言われたとおり座るアキラとみずき。
「…どんな先生なんだ?」
みずきはこんな場所に来るのは初めてで落ち着かない気持ちでアキラに聞く…
「優しい先生だよ、いいから黙って待ってろって!」
アキラ自身も会ったことがないので答えにくい。
「あぁ…」
そうこうしていると奥から年配の優しげな面持ちの男性が出てくる。
「こんにちは、お話は伺ってますよ…こちらが、今日リフレッシングを受ける鈴鹿瑞さんですね」
「はい」
すぐアキラが返事をして…
「……よろしくお願いします」
みずきも窺いながら挨拶をする。
「緊張することはないですよ、リラックスしていればいいから。初めは場所に慣れるために君も一緒に入っていてくれればいいからね」
優しいトーンで話す先生。
「オレも?」
「そう、必要なかったら無理にとはいわないけれど…」
「一緒にお願いします」
先生の言葉に答えたのはみずき。
「みずき…」
「あまり離れたくない」
机で隠れているアキラの手を握って言う。
「……」
その様子にアキラは言葉を返せない…
「本当に仲がいいんですね…これは大仕事になりそうだ」
苦笑いしながら呟く先生。
「え…」
首を傾げるみずき。
「……」
アキラは答えられなくて無言になる。
「さ、では移動しましょう、といっても隣のへやですけどね」
先生に促されてみずきとアキラはさらに奥の部屋へと入る。
そこには真ん中に黒いリクライニングチェアーがあり、近くに照明が一つ置いてある。
部屋の端にいくつか普通の椅子が置いてある。
「鈴鹿さん、そちらの椅子へ」
みずきをリクライニング椅子へ促し…
「君はそっちの椅子へかけていてね」
アキラは部屋の端にある椅子へ促す。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
87 / 246