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《廻らぬ歯車》1
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暗い部屋…
布団の上で休む2人。
「…痛ッぅ」
右腕の痛みで眠っていたアキラは目を覚ます。
腕がビリビリと麻痺して…
しばらく腕の麻痺を我慢していると、痛みは治まった。
(…みずき、)
(……、あれから、何時間…経ったんだ?)
みずきが起きる前に帰りたい。
(もう…動けるかな…)
身体は重く、動こうとすると、犯された場所にも痛みが伴うが…
ゆっくり起き上がるアキラ。
「…はぁ、」
一つ溜め息を零して…みずきを見る。
(よく…寝てる)
隣で裸のまま眠るみずきにそっと布団をかけ…
(…さよなら、みずき)
みずきに触れようとして、手を止めて…心の内でそっと囁く。
振り返らず部屋を出て…
(薬飲んで帰ろ…)
そしてアキラは独り自分のマンションへ帰っていく…
その数時間後目を醒ましたみずき。
「っ……」
軽く頭痛のする頭を振り、見慣れた天井を見る。
ここは…俺のアパート、何故…?
…アキラは?
記憶が酷く曖昧だ…
昨日は、アキラと出掛けて、先生の所から帰り道…アキラが倒れて…
「そうだ、」
アキラは!?
何故、ここにいる?アキラの家に帰るはずが…自分はなぜここに…
確かに、ここにアキラを連れて帰った。
休ませようとして…
「っ…」
アキラの事を考えると頭痛が邪魔をする。
頭を振り思い出す…
それから、アキラを俺は…
『みずき…っ、痛っ』
ドクッと心臓が鳴る。
途切れ途切れに思い出す…
アキラが襲われている。
襲っているのは…
「俺……!?」
そんな筈はない…
アキラにそんな手荒な真似…
出来る筈がない。
休ませようとして…その後の記憶が……
曖昧で、はっきりと思い出せない…
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