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《廻らぬ歯車》13
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浴室に入り、温かいお湯で身体を流していく。
「イテ…」
みずきに殴られた口角の傷を浴室の鏡で見ながらきれいに流すアキラ。
カサブタが取れ少し血がにじむ…
傷のまわりが青く痣になっている。
「みずき…どうしてるだろう…」
あんな別れ方をしたため、やはり様子が気になってしまうアキラ。
携帯には着信もメールも来ていなかった。
気になるけどこちらからアプローチするわけにもいかない…
みずきの様子だけでも分かれば、対応の仕方考えるんだけどな…
「痛ッ、顔はいいとしてもケツはしばらく痛むな…」
なんだか情けなくなって苦笑いしてしまうアキラ。
なんかヤってる時…
無表情のみずきみてたら、BOUSの撮影思い出したな…
ユウとは強姦撮影ばっかりだったから…
そう思い出していると…
不意に玄関が開き、部屋の中に何者かが侵入してきた声が微かに聞こえてくる。
「……」
「…りますから、」
「…い?」
途切れ途切れの声…
「え…!?」
驚いてシャワーを止めるアキラ。
声に耳を澄ます…
3人ほどの足音と、声の主は…
「あれ、いない?」
「寝てんじゃねーの?」
「見てみようか、管理人さん待っててね!」
さっき帰ったはずのルードとヨシだった。
どうやら管理人を連れてきているらしい。
「あいつら…」
何考えてんだ!?
驚きで裸のまま固まるアキラだが…
見つかるのも時間の問題。
仕方ないので一旦、出て服を着ようと思い浴室から出ようと戸を開ける。
「あーっ!居たッ!ルードこっちにいた!なんでさっき出ねぇんだよ居留守野郎!」
丁度、浴室の辺りを探しに来たヨシと鉢合わせ。
「つか…なんでお前ら勝手に入ってきてんだよ!」
アキラも反射的に言い返す。
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