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《廻らぬ歯車》14
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「あ、アキラ裸だ~!じゃなくて、なんだ元気そうじゃん!心配してたんだよ。管理人さん大丈夫でした、お騒がせしました!」
ルードはアキラを確認すると部屋の外にいる管理人に話して退席してもらっている。
その間にもヨシはアキラを問い詰め…
「お前な、みずきに何かしただろ!?」
「…!何かって…」
突然の乱入に無防備なアキラは出るに出られず、フロの戸を閉めて浴室に隠れながら答える。
「とぼけんなよ!!」
「まぁまぁ、ヨシ落ち着いて、取り敢えずアキラ出てきて、その…顔の怪我どうしたの?」
「……」
「アキラ?」
「みずきは…どうしてる?」
ルードの問いには答えず、ぽつりと聞くアキラ。
「みずき?今仕事してるよ。アキラ、それ…みずきに殴られたんでしょ?」
「……どうしてそう思うんだ?」
「それは…みずきが言ってたんだよな?ヨシ」
アキラの問い掛けに、ヨシを窺いながら答えるルード。
ヨシは苛立ったようにみずきの様子を話しはじめる。
「お前な、昨日お前が仕組んでやったこと洗いざらい言えよ!みずきは混乱して、滅茶苦茶苦しんでんだ!」
「みずきが…」
やっぱり…覚えてるんだな、みずき。
そのことが、心に重く存在がのしかかり…
アキラは…浴室からそっと出てくる。
「アキラ…」
「……」
何も言わずアキラはバスタオルを取り、身体を拭きはじめる。
「顔の他に怪我はなさそうだよね、みずきが言ってたのってどこから出た血?」
「丁度真っ裸なんだから調べりゃいいだろ」
ヨシは言うと同時に後ろからアキラの両腕を掴み壁に抑え込む。
「なッ…何すんだよッ離せ!」
「ヨシ、乱暴したらダメだよ!」
ルードは慌てて止めるが…
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