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《廻らぬ歯車》16
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「ッ…ハァ、っ…」
アキラはガクッと膝をついて、痛みの余韻に耐えながら息をつく。
弾みで股からポタポタっと赤黒い血液が零れ落ち…太腿の内側を伝って落ちる。
「…お前、マジでやられてたのか…」
信じられないように呟くヨシ。
その二本の指には血液と少量だが精液も絡みついていた。
「大丈夫!?アキラ」
ルードは心配して屈んで様子をみるが…
「ッ…痛てぇなッ!いきなり何すんだよ!!」
理不尽な仕打ちに腹が立ってヨシに向かって睨み怒鳴る。
「ッ…確かに、悪かったから謝るけど、お前の日頃の行いの悪さも反省すべきだろッ」
バツの悪そうな顔で謝るヨシだがやはり言い返す。
「何がっ!」
「ちょっとストップ!…アキラも早く服着ようよ、風邪引くって!」
ルードがなんとか仲裁しながら、アキラに服を着てもらう。
そして3人はリビングに移動する。
アキラはソファに座り、その斜め前にルードが床の上に座って、ヨシは小さいテーブルを挟んでアキラと反対側に座っている。
犬たちはアキラを守るように寄り添う。
「大丈夫?アキラ、横になっててもいいけど」
ルードは心配して言うが…
「平気…」
短く首を振るアキラ。
「つーか、それ誰にヤられたんだ?」
ヨシは肘をついて話を始める。
「え、みずきだろ?」
ルードが振り返りヨシに答える。
「みずきがそんなことするわけねーだろ!?」
ヨシはすぐみずきを庇い言い返す。
「でも実際、そうだよねアキラ?」
ルードは首を傾げて本人に聞く。
「……」
はっきりと答えられなくて視線をそらしてしまうアキラ。
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