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《廻らぬ歯車》21
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アキラはヨシの服の袖を掴んで瞳を合わせて止める。
「……」
ヨシはフンと鼻を鳴らすが…
アキラの様子を見てそれ以上は話すのをやめる。
「病気って何の?アキラ…?」
ルードは気になりさらに聞いてくる。
「オレの事は、今問題じゃないだろ」
無理ヤリ話を戻すアキラ。
「でも、アキラ」
それでも気になるルードだが…
「じゃみずきを傷つけてまで別れようとする正当な理由を言えよ!」
ヨシが話を進める。
「みずきが…真面目で優し過ぎるから、オレが相手だとこれからも何度も傷つけることになる。みずきにはもっと、相応しい相手がいるんだ…だからオレはみずきと付き合えない」
仕方なく二番目に思う理由を伝えるアキラ。
真面目で一途なみずき…
オレと関わることで、優しいみずきをこれ以上苦しめたくないから…
「…確かに、俺もそう思う…けど、アイツが、みずきがお前がいいっていうから、お前さえ誠実にみずきと付き合うなら何も文句はねぇんだよ。みずき、お前と居るときが一番幸せそうだから」
ヨシは腕を組ながら、ヨシなりの考えを伝えるが…
「……」
アキラもみずきの気持ちは痛いほど分かっている。
けれど…
それを受け入れても、幸せな時はわずかな時間で…
「……けど、あくまでお前がそういう態度示すんなら、俺はみずきが幸せになれる可能性のある方につく!」
みずきの意志とは反するけれど…
これ以上コイツに苦しめられてるみずきを見たくなかったから。
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