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《廻らぬ歯車》22
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「…みずきとアキラを別れさす方ってこと?」
ルードは確認するように言う。
「……仕方ねぇだろ」
ヨシも不本意そうな顔で答える。
「俺は、みずきとアキラが別れるのは、願ったりだけど…アキラ、本当にそれでいいの?」
アキラの心境を察し、気持ちを確認するルード。
「もう、後戻りはできないから」
暗示は始まってしまっているから。
みずきの苦しみを少しでも和らげるように…
「…わかった、アキラ。俺たちに出来ることならフォローするから…ひとりで抱え込まないで、な」
ルードはアキラの肩に触れ優しく言葉をかける。
「……」
小さく頷くアキラ。
「とりあえずみずきと…話、しなきゃね」
ヨシと瞳を交わして確認するように言うルード。
「そろそろ仕事終わる頃だな…俺がみずき連れてくるから、ルードはこいつが逃げねぇように見張ってろよ」
時計を確認して言うヨシ。
「アキラは逃げないよ、怪我してるし…ね、でも俺がアキラに付き添ってるから、ヨシはみずきを頼むね!」
アキラを庇いながらヨシにいうルード。
「OK!じゃ後で…」
そう行こうとするヨシをアキラは引き止める。
「…、ヨシ」
「あ?」
「オレが怪我してることはみずきに言うなよ」
内部の怪我まで知れたら誤魔化しきれなくなるから。
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