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《廻らぬ歯車》27
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けど、オレを全てだというみずきは違う。
アイツは不器用で一途過ぎるから…
オレを失った時、アイツはひとりで歩いていける?
振り返らず、新しい道を見つけていける?
今のみずきには到底無理だ。
だから、そうなる前に決着をつける。
「…アキラ、どうしても俺と付き合ってくれないんだな、みずきと別れるのに…」
少し悲しげに言うルード。
「ごめんな…オレはお前がカッコ良くなって、成功していく姿が見れたらそれでいいんだ」
ルードの金色の横髪に触れながら謝るアキラ。
「……変なアキラ」
納得できない様子でボソッと言う。
「変かな…けど、いつでもルードの事は応援してるから、オレを喜ばせたかったら勉強頑張れよ!」
少し首を傾げて‥微笑むアキラ。
「結局それかー!」
絶対子ども扱いしてる!とツンとするルードだが…
「はは、ルードはやれば出来るヤツだからな!」
子ども扱いなんかしてないしてない、と言い返しながら笑うアキラ。
「もぅ、わかった!すげースピード出世してアキラをアッと驚かせてやるから覚悟してろよ!」
「その意気その意気!」
微笑む2人。
ルードとの一時を楽しむアキラ。
ルードにはオレの出来なかった分の人生を歩んで行ってほしい。
そう心で願ながら…
〜〜〜〜〜〜〜
昨夜(4/14)熊本で大きな地震がありました、九州地方にお住まいの皆様、お怪我はありませんか?
本当に大変な方は小説なんか読んでいる暇はないとは思いますが気持ちだけ届けます…、被災された皆様が少しでも早く日常に戻れるよう、そして、被害が最小限でありますように祈っていますm(__)m
悠希乃諒。
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