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《廻らぬ歯車》39
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「またせたな、ヨシ」
みずきは駐車場にきてヨシの車を見つける。
「…みずき」
ヨシは、かなり真剣な面持ちで…
「ヨシ?」
どうしたのかと窺うみずき。
「お前、あんな奴とは早く別れろ」
ヨシは先ほどの怒りが収まらず、いきなりそう言い放つ。
「ヨシ?」
急に何の話だ、とみずきは首を傾げる。
「俺、お前の味方だからアイツと付き合うの応援しようと思ってたけど、アイツはやっぱ最低の奴だ」
「何を言っているんだ?」
「これ!!見覚えあるだろ!!」
ヨシはイライラしながらさっき見つけた指輪をみずきの手に押し付ける。
「……これは、」
それを見て、はっとするみずき。
「お前がヤツにやったもんだろ!?」
「……、なぜヨシが?」
驚いて固まるみずきだが、なぜ持っているのか取りあえず聞く。
「ここに捨ててあったんだよ!!」
「な、」
言葉を無くすみずきにヨシはたたみかけるように言う。
「みずきの気持ちなんか考えちゃいねぇ、ゴミみたいに捨てやがって、ぜってぇ許さねえ!」
「ヨシ、落ち着いてくれ…捨てられたなら俺がアキラを怒らせるようなことをしたからだ」
みずきは俯きながらかみしめるように言う。
「っ何言ってんだよ!」
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