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《廻らぬ歯車》42
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あの痣は倒れて打って出来る痣じゃない…
殴られた痕。
誤魔化そうとしているのは明白で…
「……、アキラ、俺はお前に酷いことをしただろ?はっきり思い出せないんだが、したはずだ。だから、すまない…謝ってすむことじゃないけれど、こうするしか、アキラに許してもらわなければ俺は…」
みずきは頭を下げて誠心誠意謝る。
記憶は曖昧でも…なんとなく身体が覚えている。
取り返しのつかないことをやってしまったのだ。
アキラを怖がらせて、辛い思いをさせた。
「…待てって、何のことかさっぱりわかんねーんだけど、オレは別に何もされてねーし、昨日は、リッツたちも気になったし、あの家にいるのが嫌だったからこっち帰ってきただけだし、別にお前が謝ることなんかないんだよ」
アキラは尚もみずきの言葉を否定する。
「……、アキラ」
みずきは、納得行かず固まるが…
「ほら、アキラもそう言ってるんだし、その話は終わり!」
ルードが2人の間に入って止める。
「……待てよ、じゃぁこれを捨てた理由を言えよ!!」
ヨシはずかずかとアキラの前まで行って、指輪を目の前にかざす。
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