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《廻らぬ歯車》43
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このまま、みずきとアキラが何もなかったように恋人同士に戻るのが許せないヨシは敢えてそれを突きつける。
「それは…!」
捨てられたはずの指輪。
もう戻ってこないかと思っていたもの、それを目にして…
アキラは触れようと無意識に手を伸ばしていた。
「ふざけんな、また捨てる気かよっ」
指輪を渡さないようアキラの手を払うヨシ。
「違う、それは…」
フミヒコに捨てられたもの…
けれどヨシたちにはフミヒコとの間で起きている出来事を説明出来ていないため…
不用意に話せない…
「何が違うって?せっかくみずきがお前にやったってのに、それをゴミみてーに捨てやがって!!それでみずきがどれだけ傷つくか、そんなこともわかんねぇのか!!お前は!!」
グイッと胸ぐらを掴んで怒鳴るヨシ。
「みずきの指輪…アキラ捨てたの?」
ルードも興味が湧き聞いてくる。
「……っ」
捨てたんじゃない…けど、
答えられなくて…視線を斜め下へ外すアキラ。
「何とか言えよ!最低野郎がっ!!」
その態度に腹が立ってヨシは、胸ぐらを掴んだまま壁へアキラの背中を打ちつける。
「うッ…」
痛みに顔をしかめるアキラ。
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